普通のヨーグルトを水切りして濃厚にしたギリシャヨーグルトは、ヨーグルトよりワンランク上と言えます。クリームのような口当たりで味は濃厚なので「ギリシャヨーグルトならいくらでもいける!」という方も多いのではないでしょうか。
そんなギリシャヨーグルトと言えばやはり「パルテノ」が一番人気ですが、「パルテノを超えるギリシャはないの!?」ということで、今回はスーパーやコンビニで買える8種類のギリシャヨーグルトを食べ比べ。おすすめはどれかを検証します!
おすすめはパルテノ&クレンマ
いきなり結論から書いちゃいますが、今回食べた中で一番おすすめは「パルテノ」でした。やっぱり人気なだけあって、なめらかさやクリーミーさ、牛乳のコクが全部そろってて突っ込みどころが無い。味、食感、値段のバランスが一番良いと思いました。
次いで「クレンマ」が美味しかった。濃厚さとコクが深い!これならプレーンでもそのままスイーツになる感じ。近くのスーパーにあればまた買いたいけど、なかなか売ってないのが残念。
今回食べ比べした8種類のギリシャヨーグルトにはそれぞれ特徴があって、カスピ海ヨーグルトに含まれる乳酸菌「サーモフィラス菌」が使われているものや、脂肪ゼロのもの、コスパ抜群のものなど、とってもバラエティ豊かでした!
商品名 (メーカー) | 特徴 |
---|---|
カネスエギリシャ (ホリ乳業) | とにかく安い!味は刺激がなくまろやか。サーモフィラス菌が使われている。(100gあたり43円/93kcal) |
トップバリューギリシャ (ダノンジャパン) | イオンのプライベートブランド。脂肪ゼロ&3倍濃縮。酸味がやや強め。(100gあたり102円/61kcal) |
プレミアムプロダクツ (日本ギリシャヨーグルト株式会社) | コクのあるカスピ海ヨーグルトみたいな味。サーモフィラス菌が使われている。(100gあたり108円/99kcal) |
至福のギリシャ (毎日牛乳) | 脂肪ゼロでは味わえない、もったり食べごたえがあるクリームチーズのような味。(100gあたり110円/99kcal) |
クレンマ (日本ルナ株式会社) | ギリシャ人技術者と共に2年かけて開発。濃厚でホイップのような食感はスイーツみたい。(100gあたり118円/126kcal) |
パルテノ (森永乳業) | 3倍濃縮。濃厚さや牛乳のコク、食感のどれもスキがない。バランスのとれた人気ギリシャヨーグルト。(100gあたり119円/100kcal) |
オイコス (ダノンジャパン) | 脂肪ゼロ。1カップ110gで69kcal。低カロリーなのでダイエットやスポーツのお供に。(100gあたり146円/63kcal) |
明治 THE GREEK YORGURT (明治乳業) | たんぱく質補給&低カロリー&脂肪ゼロ。1カップ100gで59kcal。懐かしい甘味を感じるような味。(100gあたり150円/59kcal) |
ヨーグルトの評価について
今回、食感と味をしっかり評価するため、レーダーチャートを採用しました。項目は酸味、チーズ感、粘度、クリーミー感、なめらかさの5項目です。酸味、チーズ感、粘度は特に説明は必要ないと思いますが、クリーミー感となめらかさ。それに加え、記事の中で私が使っている言葉で意味が曖昧なものについて、先に少し説明します。
クリーミー感 | クリームっぽさ。クリームの食感と味。 |
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なめらかさ | 食感。舌に載せた瞬間にツルッとしてる。ガサガサしていない。 |
キメ細やかさ | 食感。食べている最中、味わっている時に密度が濃い。 |
まろやかさ | 味。口の中でやさしく丸みを持って味が広がる。刺激がない。 |
安さが魅力「カネスエギリシャ」
カネスエギリシャの特徴はとにかく安い!400gで約170円なので他と比べて激安です。カネスエギリシャは「カネスエ」というスーパーのプライベートブランドなんですが、中身はホリ乳業の「ホリビオティックギリシャヨーグルト」と同じです。
カネスエギリシャはサーモフィラス菌と独自の種菌をブレンドして作られています。サーモフィラス菌はカスピ海ヨーグルトに含まれる乳酸菌で、カスピ海ヨーグルトは酸味の少なさと粘り気が特徴です。
食べてみた
クリーミーではありますが、もう少しヨーグルトのキメが細かければなお良いかな、という感じ。味はやはりカスピ海ヨーグルトに近いような。まろやかさはあるけど酸味やヨーグルトのコクがだいぶ控え目で、全体的に刺激のない優しい味です。
パッケージには料理にも最適とありますが、味の主張が少ないので、食材の味を邪魔しない隠し味になってくれそうです。
でもヨーグルトとしてはもう少し牛乳の風味が欲しい気もします。カスピ海ヨーグルトが好きな方、コスパがいいので料理にどっさりヨーグルトを使いたい方に向いています。
ピーカンナッツのメープルシロップがけ
メープルシロップとナッツは黄金コンビです。メープルシロップの甘味が、ナッツの苦みや香ばしさによって上品な味になります。今回はピーカンナッツを使ってますが、クルミやヘーゼルナッツなど割と何でも合います。
ヨーグルトってなめらかな食べ心地なので、ナッツのような硬い物と合わないのでは?と思うかもしれませんが、そんなことは全然なく、美味しく食べれます。
脂肪ゼロ&3倍濃縮「トップバリューギリシャ」
イオンのプライベートブランド「トップバリュー」のギリシャヨーグルトですが、中身は「オイコス」の製造元ダノンジャパンが作っています。でも成分表示を見ると若干違いがあるので、オイコスと全く同じ商品とは言えないと思います。
トップバリューギリシャは脂肪ゼロ&3倍濃縮されています。3倍濃縮は「パルテノ」と同じでなので、パルテノと比べて食感の違いはあるのでしょうか。
食べてみた
食べてみると酸味が強い。あと脂肪ゼロだからか飲み込む時に若干パサつきを感じます。「オイコス」と同じで、牛乳のコクやまろやかさよりも酸味が勝ってる気がしました。慣れれば別ですが、無糖で食べるのはちょっと苦しいかもしれません。
それからクリーミーさが無いわけではないけど、同じ3倍濃縮のパルテノに比べるとだいぶ控え目。口の中の水分が吸収されるような感じがある。酸味が強いので甘みを加えた方が食べやすいと思います。あと公式サイトには「トップバリューギリシャ」を使ったレシピが掲載されているので参考になります。
ナッツとアプリコットジャム
ナッツとメープルシロップの組み合わせも紹介しましたが、ナッツはアプリコットジャムともよくマッチします。ナッツの苦みとジャムの酸味が甘すぎない爽やかな味を出してくれます。ジャムではなく本物のあんずを使う場合ははちみつの甘味を足すとよいです。メープルシロップの甘さに少し飽きたなと思った時にはアプリコットジャムも試してみるとよいかと思います。
コクのあるカスピ海ヨーグルトのよう「プレミアムプロダクツ」
「プレミアムプロダクツ」はカスピ海ヨーグルトにも含まれるサーモフィラス菌を、独自の技術でブレンドして作られたヨーグルト。サーモフィラス菌が使われているなら味もカスピ海に近いのでしょうか。どういう味がするのか気になります。
食べてみた
食べた瞬間の舌触りはなめらかではあるんですが、食べてる最中に感じるキメが粗いかなという気がしました。なのでキメ細かさを求める方には少し物足りないかもしれません。味はカスピ海ヨーグルトに近い感じで、酸味が少なくて食べやすい。
牛乳のコクやチーズ感は思った以上にありました。パッと食べた感じだと分かりにくいですが、後からゆっくり口全体に広がるような感じ。酸っぱいのは苦手だけどヨーグルトのコクは欲しいという方におすすめです。
メープルシロップ&バルサミコ酢といちご
いちごにメープルシロップとバルサミコ酢を加えたソースをかけました。メープルシロップの甘味がバルサミコ酢によって引き締まり、酸味のあるいちごと絶妙にマッチして美味しい!
プレミアムプロダクツは酸味が強くないので、バルサミコ酢のような酸味といい具合にマッチします。ヨーグルトのキメ細かさがもう少しあればと思いましたが、トッピングして食べるとそんなに気になりません。
クリームチーズのような濃厚な味「至福のギリシャ」
毎日牛乳の「至福のギリシャ」。ゆたかなコクとなめらかさが特徴とのこと。毎日牛乳の公式サイトによると、ポテトサラダやサワークリーム、カルボナーラなどに使っても美味しいそうで、マヨネーズやクリームチーズ、生クリームの代わりにもなるそう。
単体で食べるというよりも料理やお菓子向きなんですかね?パッケージや名前にも高級感があって、どんな味がするのか楽しみです。
食べてみた
食べてみて最初はちょっと酸っぱいかなと思いました。脂肪ゼロでないのに酸味が割とあって、何となくブルガリアヨーグルトを思い出すものがあるような。牛乳のコクは酸味にかき消されずしっかり感じられます。口全体から鼻にかけて広がるような感じ。つまりクリームチーズっぽいとも言えるかなと。少し酸味のあるギリシャヨーグルトというイメージかも。
食感はもったりしてて重量感もあるので食べごたえがあります。味が濃いヨーグルトが食べたい!という方にぴったりのギリシャヨーグルトではないかなと思います。
グラハムクラッカーとピーナツバタートッピング
グラハムクラッカーは全粒粉入りのクラッカーですが、無ければビスケットでも代用できます。また、ピーナッツバターは無糖・加糖どちらでも使えますが、無糖の場合には甘味をつけるために蜂蜜を混ぜるのがおすすめです。
このトッピングは割とガツンと甘さを感じられます。グラハムクラッカーの優しい甘味とピーナッツの香ばしさが混ざって、温かい味になるんです。
CHECK
濃厚でホイップのような食感「クレンマ」
「クレンマ」はギリシャ人技術者直伝の製法で作られており、製造機械もわざわざヨーロッパから導入。ある意味超ギリシャ仕込みとも言えるヨーグルトで、2年かけて研究を重ねた結果、ギリシャ人も納得の味になったそうです。
酸味が少なく深みのある味わいと、クリームチーズのようになめらかでしっかりとした口当たりが特徴とのことで、「砂糖不使用のプレーンタイプはそのままでもおいしく召し上がって頂けます」とあります。
食べてみた
食べてみるとめちゃくちゃ濃厚でした。食感は濃厚なホイップのようでかつ、もっと重量感があると言うか。舌触りもなめらかでヨーグルトのキメも細かいです。牛乳のコクが口全体に広がって贅沢な気分になる。酸味も適度で嫌な感じがしないので食べやすい。これなら「プレーンでそのまま美味しく食べれる」というのも頷けます。
特別甘くはないのに、食感や牛乳のコクみたいなものが際立っており、ちょっとしたスイーツ感があります。1個食べた時の満足感が高くて、これがギリシャヨーグルトだと思わせるパワーがある気がしました。ギリシャ人のお墨付きがもらえるのは伊達じゃない!
ヨーグルトとココアパウダー
実はヨーグルトってココアパウダーとの相性もいいんです。森永のココアパウダーを混ぜてベリー類をトッピング。今回は甘味をつけるためにフルーツスプレッドを少し足してみました。ココアパウダーを混ぜると、ヨーグルトからココアの香りが広がって贅沢な味になります。さらにベリー類をトッピングすることで、大人のスイーツ感が出てテンションが上がります。
CHECK
味も食感もスキがない王者「パルテノ」
ギリシャヨーグルトを一躍有名にしたのが森永乳業の「パルテノ」。パルテノは3倍濃縮製法で作られており、スプーンを逆さにしても落ちないほど濃厚。それでいて100gで100kcalとヘルシーなのも見逃せません。
食べてみた
まず、なめらかさがすごい。ギリシャヨーグルトはどれもなめらかだけど「パルテノ」は群を抜いてる感じがします。もったりしてて濃厚だし、牛乳のコクもしっかり感じられる。しかも濃厚だけど口の水分を持っていかれることがなくて食べやすい。酸味がほとんど無いのもいいです。
パルテノは味のバランスが素晴らしい。なめらかさ、クリーミーさ、牛乳のコク全部そろってて突っ込みどころが無いと思います。さらに味だけでなく食感も一番満足のいく形で作られてる感じがして、人気なのも頷けます。
ブルーベリーとレモン
この組み合わせも絶妙です。今回は甘味を足すためにブルーベリージャムも使ってますが、なければお砂糖でも大丈夫。ヨーグルトにブルーベリーをトッピングしたら仕上げにレモンの皮を薄く刻んだものを振り掛けます。
ブルーベリーってわりと甘味が強いフルーツかと思いますが、そこにレモンの皮が加わることで爽やかさが出ます。皮の苦みも相まってクセになる味わい。甘すぎないさっぱりしたヨーグルトが食べたい時におすすめです。
食べごたえのある脂肪ゼロ「オイコス」
オイコスのキャッチコピーは「小腹を撃退するギリシャヨーグルト」。脂肪ゼロに加えて、気になるカロリーは1カップ110gで69kcal。ダイエットのお供やヘルシーな間食として人気が高いそうです。
ギリシャヨーグルトって少量で売られてる商品が多いので物足りなさを感じる場合もあるんですが、「オイコス」の満足度はどの程度あるんでしょうか?
食べてみた
舌触りになめらかさはあるものの、しばらくすると若干パサつきを感じます。でもそれが嫌な感じではなくて、クリーム感覚で食べやすい。ギリシャヨーグルトって口の中で溶けてしまう感じがありますが、「オイコス」は独特の固形感が残る感じがあり、これが食べごたえに繋がるのかな?と思いました。
ただ酸味が割とあるので好き嫌いがはっきり分かれるヨーグルトではあるかも。牛乳のコクやチーズ感よりも酸味が勝っているので、牛乳のコクや濃厚さを求める方にはちょっと物足りないかもしれません。
ベリートッピングのチョコレート添え
ココアパウダーもそうですが、チョコレートもヨーグルトとの相性はバッチリ。ただあまり大きい欠片を入れると食べにくいし、ヨーグルトよりもチョコの主張が強くなってしまうので、入れすぎには注意。
ヨーグルトの優しいコクの中にチョコレートの味がパキッと広がります。チョコが絶妙なアクセントになります。また、ヨーグルトのチョコに添えるフルーツは、今回使ったベリー類の他にバナナやオレンジもよくマッチします。
CHECK
たんぱく質補給&低カロリー&脂肪ゼロ「明治 THE GREEK YORGURT」
明治乳業「明治 THE GREEK YORGURT」は不足しがちなたんぱく質を手軽に補給できるヨーグルト。脂肪ゼロ&低カロリーで1カップ100gで59kcal。味や食感が売りのギリシャヨーグルトが多い中、より健康志向が高いヨーグルトです。
また脂肪ゼロでありながら、こだわりの製法と独自の乳酸菌を使用することで、濃密でなめらかな口どけを実現した商品とのことなので、どれほど食べやすいかがチェックポイントです。
食べてみた
一口食べると若干パサつきがあるものの、なめらかな舌触りと少ない酸味で食べやすい。脂肪ゼロヨーグルトの中でも食べやすい方だと思います。甘味はつけられてないはずですが、どことなく優しい甘さを感じます。独自の乳酸菌を使用しているとのことなので、この味はそこから出てるのかな。
牛乳のコクやチーズ感は薄い方と思いますが、それが独特の味と相まって、クセになるような味になってます。加糖なら分かるけど、無糖でこんなヨーグルトはなかなかない。ちょっとカルピスみたいな感じ。味がカルピスというより、カルピスの味に感じる懐かしさ、みたいなものがあるんじゃないかと。いい意味で不思議なヨーグルトです。
グラノーラとメープルシロップ
お好みでナッツやフルーツを加えても美味しいです。グラノーラには蜂蜜をかけてもいいのですが、蜂蜜の種類によっては主張が強すぎてしまうので、メープルシロップだと優しい味になります。蜂蜜の場合はアカシア蜂蜜がおすすめです。グラノーラは噛みごたえがあるのでヨーグルト単品よりずっとお腹にたまるデザートになります。
CHECK