「強さ引き出す乳酸菌」のキャッチフレーズで有名なR1ヨーグルト。
R1ヨーグルトは色んなヨーグルトの中でも大人気ですよね。冬場はスーパーでも品薄で必要分が買えない、なんてことも。
そんな時に頼りになるのがヨーグルトメーカー!ヨーグルトメーカーがあればお家でR1ヨーグルトが増殖できるんです。
ということで今回は、ヨーグルトメーカーを使った安くて簡単なR1ヨーグルトのレシピをご紹介します!
R1ヨーグルト作りに必要な材料
R1ヨーグルト作りを始める前に用意しておくのはこの4つ。
ヨーグルトメーカー
まず1つ目はヨーグルトメーカー。これが無いと始まらない!
今回は「安さ」をテーマにしているので、使うヨーグルトメーカーももちろん激安です。お値段は約2,000円!
「ヨーグルトファクトリー プレミアム」はヨーグルトメーカーの中でも破格の一台で、付いてる機能も最低限ですが、「R1ヨーグルトさえ作れればいい」ならこれ一台でも十分です。他にも普通のプレーンヨーグルトとカスピ海ヨーグルトが作れるので、一般的なヨーグルトならこれだけでカバーできるんですよ。優秀!
ヨーグルトを食べ終わったら、そのまま牛乳パックを捨てられるのも手軽で良いです。
R1ヨーグルト
R1ヨーグルトを増殖するには種菌となるR1ヨーグルトも必要!
R1ヨーグルトには固形タイプとドリンクタイプがありますが、どちらを使ってもちゃんと出来ます。
私は両方使ってみて、液体のドリンクタイプの方が牛乳と簡単に混ざってくれるので楽だと思いましたが、ドリンクタイプにはちょっと気になる点が、、、。
ドリンクタイプには「ぶどう糖果糖液糖」が入っている
ただこのドリンクタイプ、成分表示を見ると分かるんですが固形タイプには入ってない「ぶどう糖果糖液糖」が入ってる、、、。
「ぶどう糖果糖液糖」はジュースなんかにも入ってるし、そう大騒ぎするものでもないかなとは思いますが、「甘み成分が色々入ってるのは気になる」という方は固形タイプを使う方がいいかも。
そういうわけで私は固形タイプを使うことが多いです。
もし種菌にするR1ヨーグルトがコンビニやスーパーで売り切れてる場合はネットでも購入することができますよ。
牛乳
牛乳は成分表示の種類別名称に「牛乳」と書かれた成分無調整の物を選びます。牛乳に関してはここさえ守れば失敗の可能性がぐんと減るはず!
それ以外の物を使うとヨーグルトが固まらない場合も出てきます、、、。
もう一つ大事なのが牛乳は新品を使うこと!開封済みの牛乳を使うと雑菌が繁殖してヨーグルト作りが失敗する可能性があるんです。
牛乳の種類とヨーグルトへの向き不向き
ヨーグルトメーカーの説明書をもとに牛乳の種類と、どの牛乳がヨーグルト作りに使えるのかを表にまとめたのでチェックしてみてくださいね。
牛乳 | ○ | 固まります。種類別が「牛乳」と記載してあるものを選びましょう。 |
---|---|---|
スキムミルク | ○ | 牛乳に一割程加えるとよく固まります。スキムミルクのみでも作れます。 |
加工乳 | △ | 固まりが弱かったり分離することがあります。 |
低脂肪乳 | △ | 固まりが弱かったり分離することがあります。 |
無脂肪乳 | △ | 固まりが弱かったり分離することがあります。 |
成分調整牛乳 | △ | 固まりが弱かったり分離することがあります。 |
低温殺菌牛乳 | △ | 固まらない事があります。沸騰させ30℃以下に冷まして使いましょう。 |
ノンホモ牛乳 | △ | 固まりが弱かったり分離することがあります。 |
乳飲料 | × | 固まりません。 |
無調整豆乳 | ○ | よく固まります。大豆固形分6.5%以上のものを選びましょう。 |
調整豆乳 | △ | 固まりが弱かったり分離することがあります。 |
豆乳飲料 | × | 固まりません。 |
グラニュー糖(お好みで)
砂糖を使わないと、市販のR1ヨーグルトの甘みは出ません。なので甘さが欲しい場合はお好みで砂糖を足す必要があります。砂糖を追加しても問題なくヨーグルトは出来上がります。
明治のR1ヨーグルトの公開特許公報を参考にすると、市販のR1ヨーグルトに近い物にするには、牛乳1Lに対して約30gの砂糖を追加すると良いみたいなんですが、30gって大体スティックシュガー6本分、、、。糖分が気になる場合、砂糖は入れずにトッピングで味付けするのも手かも。
私はヨーグルトをほぼ毎日食べるので、普段は砂糖は入れず、トッピングで蜂蜜をかけて食べるようにしてます。
CHECK
自家製R1作りの流れを確認
さっそくR1ヨーグルトを作っていきたいんですが、その前に流れだけ確認しておきますね。
R1ヨーグルトの作り方
- 牛乳と増殖させたいヨーグルトを入れてかき混ぜる
- 保温する(R1ヨーグルトの最適温度は43℃)
- 数時間待つ
これだけでヨーグルトができます。
ヨーグルトメーカーを使った自家製R1の作り方を写真で解説
お待たせしました!流れも確認できたので、R1ヨーグルト作りが失敗しないためのポイントを押さえつつ作業開始です!
今回は「ヨーグルトファクトリー プレミアム」の説明書と明治の公開特許公報を参考にR1ヨーグルトを作っていきます。
スプーンを熱湯消毒する
まずは、台所用洗剤で洗ったヨーグルトスプーンを熱湯消毒していきます。上でも書きましたが、ヨーグルト作りは雑菌が繁殖すると失敗するので、なるべく衛生的に。
スプーンはお湯に浸け置くのが安心ですが、軽くお湯を回しかけるだけでも大丈夫かと思います。
牛乳を温める
次に牛乳を温めていきます。600Wで1分30秒くらい。
牛乳を温める理由は?
この先、R1ヨーグルトと牛乳を混ぜて、R1ヨーグルトに含まれる乳酸菌を発酵させていくんですが、乳酸菌にはそれぞれ発酵しやすい温度があります。
R1ヨーグルトの場合それが43℃なんですが、冷たい牛乳をいきなりヨーグルトメーカーで温めてもすぐには理想温度まで上がってくれない!
なので事前に牛乳を温めておくと、スムーズに発酵が進み、中身が温まりきらなくて失敗するというリスクも低くなります。
ここでもう一つ注意したいのが「温かいほどいい」と思って牛乳を温めすぎないこと!60℃以上の環境では乳酸菌が死んでしまうので、牛乳の温めすぎも失敗の原因になるんです。
コップ一杯分の牛乳を抜く
牛乳パックに種菌となるR1ヨーグルト分のスペースが空くように、コップ一杯分ほどの牛乳を先に抜いておきます。
沸騰させた牛乳に砂糖を投入する
砂糖を使わない場合はこの作業は必要ないですが、「砂糖あり」でR1ヨーグルトを作る場合は、ここで沸騰させた少量の牛乳と砂糖を混ぜていきます。
沸騰させる理由は、砂糖を使うと砂糖の周りの雑菌が繁殖してヨーグルト作りが失敗する場合があるからです。
未開封のスティックシュガーを使う場合は大丈夫かなとは思いますが、開封済みの家庭用大袋タイプのグラニュー糖などを使う場合には、沸騰させた牛乳に砂糖を入れて殺菌するのが安全かなと思います。私もこの方法で試した所、ちゃんとヨーグルトは出来ました。
砂糖が溶けるように軽くかき混ぜます。
上でも書いたように乳酸菌は60℃以上で死滅するので、R1ヨーグルトを投入するのは温めた牛乳を牛乳パックに戻してからにしてくださいね。
かき混ぜ終わったら牛乳を牛乳パックの中に戻していきます。
R1ヨーグルトを牛乳に投入する
いよいよR1ヨーグルトを投入していくんですが、カップを開けた時点でR1ヨーグルトをかき混ぜておくと後で牛乳と簡単に混ざってくれるので楽です。
そしてR1ヨーグルトを投入!
R1ヨーグルトが牛乳に溶けるようにかき混ぜていきます。牛乳パックの中でかき混ぜるので、スプーンが短いとかき混ぜにくいです、、、。
私も最初は菜箸(さいばし)を使ってかき混ぜてたんですが、それだと時間もかかるしやりにくいので今は「たっぷりすくえるヨーグルトスプーン」を使ってます。画像を見ても分かるように余裕をもって簡単にかき混ぜることができるのでお気に入り。
ヨーグルトメーカーにセットする
牛乳パックの口をキャップやクリップで閉じ、
ヨーグルトメーカーにセット。電源ボタンを押してプレーンボタンを選択するだけでもう準備完了。あとは8時間待つだけ!
ちなみにR1ヨーグルトの発酵に最適な温度は43℃ですが、この「ヨーグルトメーカー プレミアム」はそのような細かい温度設定ができません。温度設定ができるヨーグルトメーカーはやっぱり少し高くなるんですよ。
ただ家庭でのヨーグルト作りって「1℃でも温度が違うから失敗するのか?」と言うとそうではなくて、一応この「ヨーグルトメーカー プレミアム」でもR1ヨーグルトは作れます。
8時間後、ヨーグルトが完成しました!今回は砂糖を入れたのもあって、甘酸っぱい食べやすいR1ヨーグルトに仕上がってました!
ところで本当に市販のR1ヨーグルトと同じなの?
増殖したR1ヨーグルトですが、明治の公式ホームページには「一般家庭ではこの商品と同等量のEPS(多糖体)を作り出すことができないと考えられます。」とあります。
R1ヨーグルトを増殖することは可能でも、ヨーグルトメーカーでは完全に再現することはできないみたい、、、。なので、R1ヨーグルト本来の効果をどれほど再現できるかは分かりません。
だけどこういうのって気持ちの問題も大きいかと思うので、「自分はR1ヨーグルトを食べてるんだから大丈夫」という気持ちで冬場を乗り切っていけたらいいですよね。
自家製R1は2,000円前後のヨーグルトメーカーでも十分
ヨーグルトメーカーって種類がたくさんあって選びにくい部分もあると思うんですが、こんな感じで2,000円弱の物を使っても十分ヨーグルトは作れるんです。しかも大量に!
1Lの牛乳を使えば、130円のR1ヨーグルト1個から約10個分のR1ヨーグルト(1300円分)が増殖できるので、2,000円のヨーグルトメーカー代くらいすぐに回収できるし、家で作れればR1ヨーグルトが品薄で手に入らない時も安心です。