ギリシャヨーグルト『パルテノ』。プレーンヨーグルトはそんなにだけど、パルテノが猛烈に食べたい時ってありませんか?あの濃厚さとクリーミーさが一回食べると癖になるんですよね。
だけど小さい割に値段も高くて、頻繁に買うのは気が引ける。そんな時にヨーグルトメーカーがめちゃくちゃ頑張ってくれるんですよ!
と言うわけで今回は、お家で簡単にできるヨーグルトメーカーを使ったパルテノのレシピをご紹介していきます。
パルテノとは?
パルテノが大ブレイクして「ギリシャヨーグルト」という言葉が定着してきましたが、パルテノはギリシャヨーグルトです。馴染みが出てきたとは言え、ギリシャヨーグルトが具体的にどうやって作られる物なのかは、意外と知られてなかったりします。
水切りして作るヨーグルト
ギリシャヨーグルトとは、普通のヨーグルトから水分(ホエイ)を抜いて作られるヨーグルトのことで、その作り方から「水切りヨーグルト」とも呼ばれています。ヨーグルトの種類に決まりはないので、プレーンでもカスピ海でも水切りすれば全部ギリシャヨーグルトになります。
低カロリー、高たんぱく
ギリシャヨーグルトには「低カロリーでタンパク質を多く含む」という特徴があり、本場ギリシャでは肉や魚と同等の栄養素として認識されています。美容や健康にも良く、腹持ちが良いのでダイエットのお供としても人気が高いです。
ギリシャヨーグルト作りの工程
- 牛乳と種菌(ヨーグルト)で自家製ヨーグルトを作る。(7~8時間)
- 出来上がったヨーグルトを水切りする。(3時間程度)
こんな感じでギリシャヨーグルトができます。
種菌ってパルテノでいいの?
次のステップとして、いざ「パルテノを作ろう!」となった時に、種菌に何を使うかが問題になります。
そこで今回は、ギリシャヨーグルトの「パルテノ」とプレーンヨーグルトの「ブルガリアヨーグルト」を使った2種類のレシピをご紹介します。
さっそく自家製パルテノを作りたい所ですがその前に、2種類の種菌で作ったギリシャヨーグルトの特徴だけチェックしておきます。
パルテノを使うと
3倍濃縮製法で作られたパルテノを種菌にしてヨーグルトを作ると、水切りしなくても、ほぼ市販のパルテノに近い濃度のヨーグルトが出来ます。
そこから3時間ほど水切りするとより本物に近い食感に。酸味が控え目で食べやすいギリシャヨーグルトです。
ブルガリアヨーグルトを使うと
ブルガリアヨーグルトから作るギリシャヨーグルトは濃厚ですが、パルテノを使った物に比べると、さらっとしたクリームのような仕上がりで、酸味もしっかり出ます。
ブルガリアヨーグルトはキメが細かいのでギリシャヨーグルトにするにも相性がいいです。
パルテノから自家製パルテノを作るレシピを写真で解説
それではさっそくパルテノを使ってギリシャヨーグルトを作っていきます。タニカのヨーグルトメーカーSを使っていきたいと思います。
ヨーグルトスプーンや容器を消毒する
まず初めに雑菌が繁殖して自家製パルテノ作りが失敗しないように、ヨーグルトメーカーの容器とヨーグルトスプーンを電子レンジで消毒、もしくは熱湯消毒しておきます。
容器にヨーグルトスプーンを入れて、容器の底が隠れるくらいの水を入れ、内蓋を閉めたら消毒開始。大体600Wで1分30秒くらい。牛乳パックでヨーグルトを作る場合は容器の消毒は必要無いので、スプーンの消毒だけで大丈夫です。
消毒が終わった容器の中はかなり熱くなってるので気を付けてくださいね。それから消毒した後は出来るだけ雑菌が付かないよう、容器の中身や内蓋をなるべく触らないようにします。
牛乳を温める
この作業はヨーグルトメーカーの説明書に書かれてないことがほとんどなので必須ではありません。ただ、「ヨーグルト作りがたまに失敗するけど原因が分からない」という方は一度試してみてください。
というわけで牛乳を電子レンジで温めていきます。600Wで1分30秒くらい。この温め時間はあくまで目安ですが、牛乳の温度が常温に戻ってる、もしくは人肌くらいの温かさになっていればOKです。電子レンジが無ければ、少し時間はかかりますが、牛乳をあらかじめ常温に戻しておくのも良いです。
内容器に牛乳と種菌を入れてかき混ぜる
次に牛乳とパルテノをかき混ぜていくんですが、牛乳と種菌ヨーグルト(パルテノ)の割合は10対1が目安です。今回は1Lの牛乳を使うので投入するパルテノは約100g。種菌に使うパルテノの裏側を見てみると内容量100gとあるので、これを全部使います。
パルテノを投入していくんですが、先にカップ内でヨーグルトをかき混ぜておくと、後で牛乳にヨーグルトが溶けやすくなります。
牛乳も1L全部使っていきます。最初に牛乳を全部入れてしまうと、容器に牛乳がいっぱいになりヨーグルトを溶かすのが大変になるので、まずヨーグルトを少量の牛乳で溶かすようにしてください。
種菌のパルテノがしっかり混ざってないと、後でヨーグルトが綺麗に固まらない場合があるので、ここでしっかり溶かすことが大事。
CHECK
材料を全部入れ終わったら仕上げにもう一度かき混ぜて。
容器の蓋を閉めます。
ヨーグルトメーカーにセット
下準備が終わったら容器をヨーグルトメーカーにセットします。
温度を40度、タイマーを7時間に設定してあとは待つだけ!
7時間後に自家製パルテノが完成しました。カチッと固まってます。
ブルガリアヨーグルトから自家製ブルガリアを作る
プレーンヨーグルトを種菌にするレシピは下のリンクをご覧ください。
7時間後に自家製プレーンヨーグルトができました!しっかり固まってるけど表面がガサガサしてます。
2つの自家製ヨーグルトを比較
左ができあがった自家製パルテノ。右がプレーンヨーグルト。
右のプレーンヨーグルトは粘り気もなく、すくってみても崩れやすいです。ホエイ(水分)も割と出ています。
左のパルテノは同じ時間で作ったのにホエイが少なく、表面の仕上がりがつるっとしてます。
やはりプレーンヨーグルトに比べるとだいぶカチッとしてて粘り気があります。スプーンを傾けるとゆっくりヨーグルトが落ちていきます。この時点でパルテノっぽい。
容器に移すとプレーンヨーグルトは崩れてしまいました。パルテノは形が残ってます。
さっそく味見ですが、自家製パルテノは市販パルテノよりまろやかで酸味が少ないです。濃度も市販の方がやや高めですが、別にこのままでも十分に濃厚で、水切りする必要もないんじゃないかなと思うくらいにパルテノ感があります。
次はこの2つのヨーグルトを水切りしていきます。
自家製ブルガリアを水切りしてギリシャヨーグルトを作る
これがメインイベント。今度は『水切りヨーグルトができる容器』でプレーンヨーグルトを水切りしてギリシャヨーグルトにしていきます!
出来たブルガリアヨーグルトを水切りする
水切りポットのフィルター部分にヨーグルトを流し込んで。
一杯になりました。
水切りし始めると結構な勢いでホエイが落ちるので見てるのも面白いです。
今回は3時間ほど水切りして、230mlくらいのホエイが出ました。
ギリシャヨーグルトの完成です!
自家製パルテノも水切りする
自家製パルテノは既にそのままでもいいんじゃないか、というレベルの濃度ではあるんですが、より本物に近づけるため水切りもしていきます!
パッと見たら水分が少なくて、あんまりホエイも出なさそうでしたが、実際水切りしてみると、ブルガリアヨーグルトの時とそんなに変わらない勢いでホエイが落ちています。
こっちは3時間水切りして、160mlくらいのホエイが取れました。
ギリシャヨーグルトの完成!見た目だけでもプレーンヨーグルトの水切りバージョンより濃厚さが出てますね。
2つの自家製ギリシャ食べ比べ
左が自家製水切りパルテノで右が自家製水切りブルガリアヨーグルト。器に盛ってみると見た目はほぼ一緒ですね。
一番問題の味はどうなんだということでさっそく食べ比べタイムです。
両方濃厚なんだけど、パルテノの方が粘度が高くカスピ海ヨーグルトを水切りしたような感じがします。ブルガリアヨーグルトの方はもう少しさらっとしたクリームのようです。
それからブルガリアヨーグルトは水切りしたことでより酸味が増してますがパルテノはそんなに変わりません。ヨーグルト独特の酸味が苦手な人でもパルテノなら問題なく食べれるはず。
今回は3時間水切りしましたが、パルテノに関しては1~2時間でも全然問題ないです。面倒だったら水切りしなくてもいいくらい。
まとめ
パルテノを種菌にすれば、水切りしなくても、ほぼ市販のパルテノに近い濃度に仕上がってくれます。ただ、やはり2~3時間水切りした方がより本物に近づきます。
プレーンヨーグルトを種菌にするなら水切りは絶対に必要。少し酸味のある爽やかでクリーミーなギリシャヨーグルトになります。トッピングが甘いものなら酸味と甘味のバランスが絶妙です。
使うヨーグルトによってギリシャヨーグルトの味や食感が変わってくるので、色々試してみるのも面白いですね。