内臓脂肪対策にいいとされるガセリ菌SP株ヨーグルト(以下ガセリ菌ヨーグルトで統一しますね)は、酸味が少なくさっぱりとした食べやすいヨーグルトです。今回はそのガセリ菌ヨーグルトをヨーグルトメーカーで増殖してみたいと思います。
実はお家でヨーグルトを増殖すると割と酸味が出たり、元々の種菌の味が反映されないことも多いんです。そんな中でガセリ菌ヨーグルトの酸味の少なさや食感はどう変化するのか?!ぜひチェックしてみてください。
ガセリ菌ヨーグルトの特徴
内臓脂肪対策に!
ガセリ菌ヨーグルトは「内臓脂肪を減らすのを助ける」働きのあるヨーグルトで、ダイエットにもおすすめです。
ガセリ菌SP株の効果
ガセリ菌ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、他に以下のような効果を持つと言われています。
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コレステロール値の低下
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免疫力を高める
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便秘の予防と解消
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血液の状態を良くする
味はさっぱりとして食べやすい
ガセリ菌ヨーグルトは、酸味が少なく優しい甘味の付いたヨーグルトで、ストレスなく食べることが出来ます。食感は柔らかくなめらか。
準備するのはこの2つ
ヨーグルトメーカーの他に準備するのはこちら。
ガセリ菌ヨーグルト
当然ですが、まずは種菌となるガセリ菌ヨーグルトが必要です。
ガセリ菌ヨーグルトには固形タイプとドリンクタイプがありますが、どちらを使っても問題なく出来ます。作り方も全く同じですが、今回はベーシックに固形タイプを使ってヨーグルトを作りたいと思います。
1個単位での購入はできないのですが、種菌にするガセリ菌ヨーグルトはネットでも購入できます。
牛乳
牛乳は成分表示の種類別名称に「牛乳」と書かれた成分無調整のものを選ぶと失敗しにくいです。それ以外の物を使うとうまく固まらない場合があります。
牛乳の種類とヨーグルトへの向き不向き
今回使うヨーグルトメーカー「ヨーグルティアS」の説明書をもとに牛乳の種類と、どの牛乳がヨーグルト作りに使えるのかを表にまとめたのでチェックしてみてくださいね。
牛乳 | ○ | 固まります。種類別が「牛乳」と記載してあるものを選びましょう。 |
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スキムミルク | ○ | 牛乳に一割程加えるとよく固まります。スキムミルクのみでも作れます。 |
加工乳 | △ | 固まりが弱かったり分離することがあります。 |
低脂肪乳 | △ | 固まりが弱かったり分離することがあります。 |
無脂肪乳 | △ | 固まりが弱かったり分離することがあります。 |
成分調整牛乳 | △ | 固まりが弱かったり分離することがあります。 |
低温殺菌牛乳 | △ | 固まらない事があります。沸騰させ30℃以下に冷まして使いましょう。 |
ノンホモ牛乳 | △ | 固まりが弱かったり分離することがあります。 |
乳飲料 | × | 固まりません。 |
無調整豆乳 | ○ | よく固まります。大豆固形分6.5%以上のものを選びましょう。 |
調整豆乳 | △ | 固まりが弱かったり分離することがあります。 |
豆乳飲料 | × | 固まりません。 |
成分表示の「牛乳」や「成分無調整」という単語をチェックして牛乳を選ぶのはもちろんですが、実はパッと見ただけでも「牛乳」か「加工乳(牛乳を加工した商品)」かを見分けることができるんです。
一口メモ - 牛乳と乳飲料の見分け方
牛乳をひと目で見分けるポイントは赤丸の部分。
左が「牛乳」で右が「乳飲料」です。牛乳には「切欠き(きりかき)」というくぼみが付いていて、加工乳には無いんです。このくぼみは目が不自由な方でも判別できるように付けられています。
乳飲料のような加工乳もパッケージは牛乳に似ていることが多いので、なかなか見分けがつきにくいですが、この違いは明確で分かりやすいですね。
自家製ヨーグルト作りの流れ
さっそくヨーグルトを作っていきたいんですが、その前に作業の流れだけ確認しておきます。
ガセリ菌ヨーグルトの作り方はプレーンヨーグルトの作り方と同じです。
プレーンヨーグルトの作り方
- 牛乳と種菌ヨーグルトを入れてかき混ぜる
- 保温する(40℃)
- 数時間待つ
たったこれだけでガセリ菌ヨーグルトが完成します。
ヨーグルト作りスタート
それではいよいよヨーグルトを作っていきたいと思います!
今回はヨーグルティアSの説明書を参考に作業を進めていきます。
スプーンと容器を消毒する
まず初めに雑菌が繁殖してヨーグルト作りが失敗しないように、台所用洗剤で洗ったヨーグルティアSの容器とヨーグルトスプーンを電子レンジで消毒します。容器にヨーグルトスプーンを入れて、容器の底が隠れるくらいの水を入れ、内蓋を閉めたら消毒開始。大体600Wで1分30秒くらい。
熱湯を回しかけて消毒することもできますが、お湯を沸かすのが面倒なんですよね。レンジで消毒した方が早いし楽!
消毒が終わった容器の中はかなり熱くなってるので気を付けてくださいね。それから消毒した後は出来るだけ雑菌が付かないよう、容器の中身や内蓋をベタベタ触らないようにします。
牛乳を温める
この作業はヨーグルティアSの説明書には書かれていないので必須ではありません。ただ、「ヨーグルト作りがたまに失敗するけど原因が分からない」という方は試してみるとよいと思います。
というわけで牛乳を電子レンジで温めていきます。600Wで1分30秒くらい。この温め時間はあくまで目安ですが、牛乳の温度が常温に戻ってる、もしくは人肌くらいの温かさになっていればOKです。
電子レンジが無ければ、少し時間はかかりますが、牛乳をあらかじめ常温に戻しておくのもいいです。
何で牛乳を温めるといいの?
ヨーグルト作りは、種菌となるヨーグルトと牛乳を混ぜて、種菌ヨーグルトに含まれる乳酸菌を発酵させていくんですが、乳酸菌にはそれぞれ発酵しやすい温度があります。
ガセリ菌ヨーグルトの場合は乳酸菌が発酵しやすい温度は約40℃なんですが、冷たい牛乳をいきなりヨーグルトメーカーで温めてもすぐには理想温度まで上がってくれません。
なので事前に牛乳を温めておくと、スムーズに発酵が進み、中身が温まりきらなくて失敗するというリスクも低くなります。
内容器に牛乳とガセリ菌ヨーグルトを入れてかき混ぜる
ここからいよいよ牛乳とガセリ菌ヨーグルトをかき混ぜていきます!
牛乳と種菌ヨーグルト(ガセリ菌ヨーグルト)の割合は10対1が目安。今回は900mLの牛乳を使うので投入するガセリ菌ヨーグルトは約90gですね。ヨーグルトの量に関しては多少誤差があっても大丈夫。固形のガセリ菌ヨーグルトは1個100gなので、これを全部使っていきます。
ガセリ菌ヨーグルトのように約100gのカップタイプのヨーグルトは、約1リットルの牛乳に対して、丁度一回分の種菌なので楽です。
ここで少しだけ牛乳を入れてかき混ぜます。この時牛乳を全部入れてしまうと、容器に牛乳がいっぱいになりヨーグルトを溶かすのが大変になるので、先にヨーグルトを少量の牛乳で溶かしておきます。
種菌のガセリ菌ヨーグルトがしっかり混ざってないと、後でヨーグルトが綺麗に固まらない場合があるので、ここでしっかり溶かしておくことが大事。
CHECK
ヨーグルトと牛乳が混ざったら残りの牛乳を入れていきます。
仕上げに軽くかき混ぜます。
ヨーグルトメーカーにセット
あとはヨーグルトメーカーに容器をセットして、温度を43℃に、タイマーを6時間に設定して待つだけ!
ヨーグルト完成&試食タイム
6時間後、完成したガセリ菌ヨーグルトがこちら。かっちり固まっててホエーは少ないです。
食べてみると、市販のガセリ菌ヨーグルトに比べて割としっかり硬さが出ていました。酸味がとても少なくて、牛乳の風味もちゃんと感じられます。プレーンのままで食べられる方も多いのではないかと思います。ここまで食べやすい自家製ヨーグルトは珍しいです。
甘味は加えずにナッツをトッピングして食べてみました。牛乳のまろやかさとナッツの香ばしさがマッチして美味しい。
ナッツの他にはドライフルーツを入れてもいいですし、簡単に蜂蜜やメープルシロップなど何をトッピングしてもバランスの良い味になります。
何にでもマッチする自家製ガセリ菌ヨーグルト
ヨーグルトメーカーで増殖したガセリ菌ヨーグルトはとにかく酸味が抑えられて食べやすい。牛乳の風味が酸味で消えないのは嬉しいです。プレーンで食べるのはもちろん、どんなトッピングでも美味しく食べられるので、ぜひお気に入りの食べ方を見つけてみてください!