黄色いパッケージが目を引くPA3ヨーグルト。「プリン体」って食事で摂取するだけでなく、実は身体の中にもともとある成分なのをご存知ですか?PA3ヨーグルトは日々の健康を維持するために、プリン体の身体に入る量と出ていく量のバランスをとる手助けをしてくれるヨーグルトなんです。
今回はそんなPA3ヨーグルトを使いやすさ抜群の「ヨーグルティアS」で増殖したいと思います!PA3ヨーグルトの作り方はプレーンヨーグルトと同じで超簡単。ヨーグルト作りを成功させるためのポイントも交えて紹介してるので、ぜひチェックしてみてください。
PA3ヨーグルトの特徴
PA3はプロビオヨーグルト
PA3ヨーグルトは通常のヨーグルトに備わる整腸効果に加え、更に新しい健康価値をプラスした「明治プロビオヨーグルト」シリーズ3種類の内の1つです。
PA3ヨーグルトには、明治の長年の乳酸菌研究の中で、特にプリン体に注目して選び抜かれたPA3乳酸菌が使われており、プリン体に直接作用する効果が実証済みです。
PA3以外のプロビオヨーグルトはこちら
風邪やインフルエンザ対策にいいと大人気の「R1ヨーグルト」。実は発売後数年は売上に苦戦していた時期もあったようですが、2012年1月にテレビ番組などで取り上げられたことがきっかけで爆発的ヒット商品に。
プロビオヨーグルトの中で一番最初に発売されたのが、ピロリ菌対策や胃の不調に効果的な「LG-21」。発売後すぐに大ヒットした伝説的商品。
PA3乳酸菌って?
PA3乳酸菌には、プリン体の吸収を緩和する作用があり、食後の尿酸値の上昇を抑制する効果が期待されます。
優しい甘味で食べやすい味
酸味が穏やかで甘すぎず、さっぱりと食べやすいヨーグルトです。
PA3ヨーグルト増殖に必要な物3つ
ヨーグルトメーカー
ここをご覧の皆様はお持ちかと思いますが、まずはヨーグルトメーカーが必要です。今回は「ヨーグルティアS」を使っていきます。
日本で初めてヨーグルトメーカーを作ったタニカ製なだけあって、他のヨーグルトメーカーと比べても使いやすさが徹底された作りになっています。
PA3ヨーグルト
PA3ヨーグルトには固形タイプとドリンクタイプがありますが、どちらを使っても問題なく出来ます。作り方も全く同じですが、今回はベーシックに固形タイプを使ってヨーグルトを作りたいと思います。
ネットでは1個単位の購入はできないのですが、箱買いならアマゾンや楽天でも可能です。スーパーやコンビニで売り切れてる場合はチェックしてみてください。
牛乳
牛乳は成分表示の種類別名称に「牛乳」と書かれた成分無調整のものを選ぶと失敗しにくいです。それ以外の物を使うとうまく固まらない場合があります。
牛乳の種類とヨーグルトへの向き不向き
ヨーグルトメーカーの説明書をもとに牛乳の種類と、どの牛乳がヨーグルト作りに使えるのかを表にまとめたのでチェックしてみてくださいね。
牛乳 | ○ | 固まります。種類別が「牛乳」と記載してあるものを選びましょう。 |
---|---|---|
スキムミルク | ○ | 牛乳に一割程加えるとよく固まります。スキムミルクのみでも作れます。 |
加工乳 | △ | 固まりが弱かったり分離することがあります。 |
低脂肪乳 | △ | 固まりが弱かったり分離することがあります。 |
無脂肪乳 | △ | 固まりが弱かったり分離することがあります。 |
成分調整牛乳 | △ | 固まりが弱かったり分離することがあります。 |
低温殺菌牛乳 | △ | 固まらない事があります。沸騰させ30℃以下に冷まして使いましょう。 |
ノンホモ牛乳 | △ | 固まりが弱かったり分離することがあります。 |
乳飲料 | × | 固まりません。 |
無調整豆乳 | ○ | よく固まります。大豆固形分6.5%以上のものを選びましょう。 |
調整豆乳 | △ | 固まりが弱かったり分離することがあります。 |
豆乳飲料 | × | 固まりません。 |
成分表示の「牛乳」や「成分無調整」という単語をチェックして牛乳を選ぶのはもちろんですが、実はパッと見ただけでも「牛乳」か「加工乳(牛乳を加工した商品)」かを見分けることができるんです。
一口メモ - 牛乳と乳飲料の見分け方
牛乳をひと目で見分けるポイントは赤丸の部分。
左が「牛乳」で右が「乳飲料」です。牛乳には「切欠き(きりかき)」というくぼみが付いていて、加工乳には無いんです。このくぼみは目が不自由な方でも判別できるように付けられています。
乳飲料のような加工乳もパッケージは牛乳に似ていることが多いので、なかなか見分けがつきにくいですが、この違いは明確で分かりやすいですね。
PA3ヨーグルト増殖の流れ
PA3ヨーグルトの増殖の流れを大まかに確認しておきます。
PA3ヨーグルトの作り方
- 牛乳とPA3ヨーグルトを入れてかき混ぜる
- 保温する(40℃)
- 数時間待つ
たったこれだけでPA3ヨーグルトが完成します。
PA3ヨーグルト増殖スタート
それではいよいよヨーグルトを作っていきたいと思います!
今回はヨーグルティアSの説明書を参考に作業を進めていきます。
スプーンと容器を消毒する
まず初めに雑菌が繁殖してヨーグルト作りが失敗しないように、台所用洗剤で洗ったヨーグルティアSの容器とヨーグルトスプーンを電子レンジで消毒します。容器にヨーグルトスプーンを入れて、容器の底が隠れるくらいの水を入れ、内蓋を閉めたら消毒開始。大体600Wで1分30秒くらい。
熱湯を回しかけて消毒することもできますが、お湯を沸かすのが面倒なんですよね。レンジで消毒した方が早いし楽!
消毒が終わった容器の中はかなり熱くなってるので気を付けてくださいね。それから消毒した後は出来るだけ雑菌が付かないよう、容器の中身や内蓋をベタベタ触らないようにします。
牛乳を温める
この作業はヨーグルティアSの説明書には書かれていないので必須ではありません。ただ、「ヨーグルト作りがたまに失敗するけど原因が分からない」という方は試してみるとよいと思います。
というわけで牛乳を電子レンジで温めていきます。600Wで1分30秒くらい。この温め時間はあくまで目安ですが、牛乳の温度が常温に戻ってる、もしくは人肌くらいの温かさになっていればOKです。
電子レンジが無ければ、少し時間はかかりますが、牛乳をあらかじめ常温に戻しておいても構いません。
何で牛乳を温めるといいの?
ヨーグルト作りは、種菌となるヨーグルトと牛乳を混ぜて、種菌ヨーグルトに含まれる乳酸菌を発酵させていくんですが、乳酸菌にはそれぞれ発酵しやすい温度があります。
市販のプレーンヨーグルトの場合は乳酸菌が発酵しやすい温度は約40℃(R-1は約43℃)なんですが、冷たい牛乳をいきなりヨーグルトメーカーで温めてもすぐには発酵に理想の温度まで上がってくれません。
なので事前に牛乳を温めておくと、スムーズに発酵が進み、中身が温まりきらなくて失敗するというリスクが低くなります。
ここでもう一つ注意しておきたいのが、「温かいほどいい」と思って牛乳を温めすぎないこと!60℃以上の環境では乳酸菌が死んでしまうので、牛乳の温めすぎも失敗の原因になるんです。
内容器に牛乳とPA3ヨーグルトを入れてかき混ぜる
ここからいよいよ牛乳とPA3ヨーグルトをかき混ぜていきます!
牛乳と種菌ヨーグルト(PA3ヨーグルト)の割合は10対1が目安。今回は1Lの牛乳を使うので投入するPA3ヨーグルトは約100gですね。ヨーグルトの量に関しては多少誤差があっても大丈夫。固形のPA3ヨーグルトは1個112gなので、これを全部使っていきます。
PA3ヨーグルトのような約100gのカップタイプのヨーグルトは、約1リットルの牛乳に対して、丁度一回分の種菌になるので軽量の手間が省けます。
ここで少しだけ牛乳を入れてかき混ぜます。この時牛乳を全部入れてしまうと、容器に牛乳がいっぱいになりヨーグルトを溶かすのが大変になるので、先にヨーグルトを少量の牛乳で溶かしておきます。
種菌のPA3ヨーグルトがしっかり混ざってないと、後でヨーグルトが綺麗に固まらない場合があるので、ここでしっかり溶かしておくことが大事。
CHECK
ヨーグルトと牛乳が混ざったら残りの牛乳を加え、仕上げに軽くかき混ぜます。
あとはヨーグルトメーカーに容器をセットして、温度を40℃に、タイマーを7時間に設定して待つだけ!
PA3ヨーグルト完成!&試食タイム
7時間後、PA3ヨーグルトが完成しました!割としっかり固まってました。
食べてみると酸味がだいぶ強い。甘味を加えないとちょっと食べにくいかもしれません。食感はもったりした感じ。
まとめ
お家でヨーグルトを増殖すると、もともとの種菌と比べて酸味が強く出ることってよくあるのですが、その中でもPA3は酸味が強い印象です。今回ヨーグルトメーカーで8時間保温した所かなりしっかり固まっていたので、もう少し保温時間を短くしてみてもいいのかもしれません。