ヨーグルトメーカーの中でもクビンスってスタイリッシュですよね。ちょっとお高いとはいえ、ヨーグルトに加えてチーズや発酵食品が作れるとなると気になってくる。
脱水機能もついててギリシャヨーグルトも早く作れそうだし、実はものすごいヨーグルトメーカーなのかも?!という事で今回は、ミステリアスなヨーグルトメーカー、クビンスをレビュー。
クビンスで実際にヨーグルトを作ってみて、ギリシャヨーグルト時短説についても解明していきたいと思います!
クビンスのヨーグルト&チーズメーカー5つの特徴
韓国製です
ヨーグルトメーカーは日本製や中国製の物が多いですが、クビンスは韓国製。「クビンス」というブランドはヨーグルトメーカー以外にも様々なキッチン家電を販売しており、世界80ヵ国で流通があるそう。韓国製の調理器具って使い心地はどうなのか、あまり馴染みがないので気になりますね。
発酵食品メーカー
クビンスはヨーグルト以外に甘酒や酵母、納豆に味噌、お酢、麹なども作れるので、ヨーグルトメーカーというよりは発酵食品メーカーという位置付けになります。
低価格のヨーグルトメーカーでも発酵食品が作れる商品はありますが、基本的にヨーグルト作りがメインの設計になっているため、発酵食品を作る際に実用的とは言えない部分もあります。その点、クビンスは本格的にヨーグルト以外の発酵食品も作りやすい設計になってるんです。
チーズが作れる
ヨーグルト&チーズメーカーと言うことで、クビンスにはチーズフィルターが付属しており、本格的なチーズが作れます。同じ価格帯で日本製のヨーグルティアSでもチーズは作れますが、フィルターは付属してないので、別に買い足す必要があります。
回転式脱水機能
これに注目してる方も多いんじゃないでしょうか。他のヨーグルトメーカーには見慣れない回転式脱水機能がついてます。
これを使ってギリシャヨーグルトをスピーディーに脱水できるらしい!?
大量にギリシャヨーグルトが作れる
チーズフィルターを使ってヨーグルトを水切りすることもできます。ヨーグルトメーカーに水切り用の付属品が付いてくることはありますが、少量しか水切りできない物がほとんどです。その点クビンスは1Lまるまる水切りできる、というのが嬉しいポイント。
市販の水切りフィルターも容量500g程度の物が一般的ですし、これだけ大容量のフィルターが付属で付いてくるヨーグルトメーカーはなかなかないです。
クビンスの開封作業
ダンボールに「MADE IN KOREA」と書かれてるように、クビンスは韓国製です。購入する時にこの部分で迷いが出る人も多いようです。
中にクビンスの箱がきっちり収まってました。
1段目には保証書などの紙類が入った袋が。
その下に本体と容器が入ってるんですが、梱包がすごくしっかりされてました。
中身はこんな感じ。本体と納豆容器セット、本体の中にもヨーグルトなどを作る容器セットがもう一つ入ってます。それからレシピブックに説明書、保証書。
ヨーグルトスプーンはついてないので各自用意する必要があります。
形が四角いから大きさが強調されるのかもしれませんが、やっぱり牛乳パックタイプのヨーグルトメーカーに比べると若干幅があるかなと感じます。
中に入ってる納豆容器セット。
この容器一式を使って納豆を作ることができます。
2つ目の容器はヨーグルトとかが作れる物になってるんですが、こっちもなんだか凝ってる感じがしますね・・・。
ハンドル付の蓋を外すと内蓋が。
チーズ作りやヨーグルトの水切りにも使える、チーズフィルターがついてます。水切りフィルターが付属しているヨーグルトメーカーは他にもありますが、これだけ大容量の物が最初から付属しているヨーグルトメーカーはクビンズだけ。このチーズフィルターは、1L分のヨーグルトを一気に水切りすることができるんです。これはありがたい。
そして、ここが一番謎だったポイント!内蓋に丸いマークみたいな凹みが見えてますが、これが回転式脱水機の肝の部分。内蓋を閉めた状態で本体にセットして凹みの部分を指で押さえながらぐるぐる回すわけですね。
ヨーグルト作りのレポートをすっ飛ばして先に実験結果ですが、ギリシャヨーグルトを作る際に、この回転式脱水機能を使っても水切りペースは上がりません。実際は1L分のヨーグルトをスピーディーに指一本で回転させるのは難しく、回転させてもそんなに勢いよく水分は落ちませんでした。クビンスではギリシャヨーグルトの水切りの時短にはならない点に注意です。期待してた分がっかり。
説明書によると、脱水機は酢や酵素エキスを作る時、材料についたお酢のエキスを落とす場合に使えるとのことです。
そしてレシピブック。これがパッと見はすごい。やっぱりヨーグルティアSには負けるけど量的にもわりとボリューミーで分厚いから期待しちゃう!
と思って開いてみると、どうもあんまり美味しそうに見えない・・・。
韓国製だからなのかどこか日本人向けでないような気がしてくるんです。頑張りはすごく伝わってくるんだけど、やっぱり日本製のヨーグルティアSやヨーグルトメーカー プレミアムのレシピブックの方が料理も、色味も、雰囲気も素敵。ボリュームが満足感につながるわけではないんですね。やっぱり中身が大事。
そして説明書ですが、ちょっと分かりにくい。一つの項目に対して参考ページが別にあったりして、そこに疲れます。他のヨーグルトメーカーと比べると端的さに欠けるなと感じるような。あとは日本語が分かりにくい箇所があったり、言葉の定義が曖昧だったりして説明書としての安心感が薄いです。
厳しすぎるかもしれませんが、説明書を見て作業していくわけだから、やっぱり可能な限り丁寧でわかりやすい物を求めちゃいますよ。
最後は保証書!ちゃんと日本国内用の保証内容で、本体のみ1年間の保証がついています。
ヨーグルティアSより大きな容器
クビンスの容器の大きさは、同じ専用容器タイプのヨーグルティアSと比べても大容量です。容器の最大容量が2Lとのことで、1Lの牛乳を入れてもまだ全然余裕がありますね。
クビンスを使ったヨーグルトの作り方を画像で解説
本体と付属品の確認が終わったらさっそくヨーグルト、作っていきますよ!
種菌はブルガリアヨーグルトです。
必要なものを消毒する
電子レンジでの消毒が可能ということで、容器に100ml程水を入れて2分で消毒。
そしてここで問題にぶち当たりました。さっきもお話したように、クビンスにはヨーグルトスプーンが付属しておらず、自分で用意するしかないんですが、私が使ってるスプーンはステンレスで電子レンジはNGだ・・・。
というわけで泣く泣くスプーンだけ熱湯消毒しました。初めてヨーグルト作りに挑戦する人にとっては、納豆容器よりも、ヨーグルトスプーンをつけてくれた方がありがたいんじゃないかと思います。
ただ、クビンスの説明書にスプーンの消毒については触れられてないので、容器はともかくスプーンくらいなら雑菌が少々ついてても問題ないという判断をしてるんだろうと思います。現実的にたぶんその通りですしね。この辺にも日本製と海外製との違いを感じます。
コンビニのスプーンなら家にあるよ!って場合に、電子レンジの消毒に耐えてくれるのかどうかも試してみました。セブンのスプーンを使いましたが変形することもなく無事消毒完了。
確かに溶け出しては無いけど、熱で目に見えないプラスチックの成分が出るんじゃないの?とか不安に思うのであれば、家のスプーンを熱湯消毒するなり買うなりした方が早いかなと。
ヨーグルト作りには、チーズフィルターを抜いた状態の容器を使います。
種菌と牛乳を混ぜる
種菌のブルガリアヨーグルトを100g。
ここに牛乳を入れてかき混ぜていくんですが、牛乳を全部入れてしまうと、容器に牛乳がいっぱいになりヨーグルトを溶かすのが大変になるので、先にヨーグルトを少量の牛乳で溶かしておきます。
種菌のブルガリアヨーグルトがしっかり混ざってないと、後でヨーグルトが綺麗に固まらない場合があるので、ここでしっかり溶かしておくことが大事。容器が大きいのはかき混ぜやすくていいですね。
かき混ぜが終わったら残りの牛乳を入れて仕上げに軽くかき混ぜ。
内蓋を閉めて、
ハンドルを取り付けます。
本体にセット
容器を本体にセット。
まず電源ボタンを長押しして調理待機モードに。
次にメニューボタンでヨーグルト(ギリシャ)を選択します。
あとはまた真ん中のスタート兼電源ボタンを押せば完了です。
8時間後、ヨーグルトが完成しました!ちゃんと固まってます。
付属のチーズフィルターを使って水切り
クビンスには「チーズフィルター」と言う名前の水切りフィルターが付属しているので、完成したヨーグルトの水切りをしてみたいと思います。
もう一つの容器にチーズフィルターを装着!
ヨーグルトを流し入れていきます。
容器が大きいので底のヨーグルトも簡単にかき出せます。
1Lのヨーグルトが全部入りました。
「アイリスオーヤマ IYM-012」もフィルターが付属してるんだけど、少量しか水切りできないし、市販の水切りグッズも水切り可能容量が450〜500mlの物が多いので、これだけ大量に水切りできるのはありがたい。
4時間後、水切り完了です!
けっこうホエイが出ました。600mlくらいかな?
まとめ
まずグッドポイント。韓国製ってどうなのと心配してたんですが、ヨーグルト自体はしっかりと出来上がりました!それから大容量のヨーグルトを水切りできるフィルターが付属してる点はすごく良かった。
ただ、購入した人に対する親切さという点で、国内製品に比べると残念な部分が目立ってしまうんですよね。せっかく力を入れてるんだからもっと付属品を選んだり、使いやすさを重視したりとか、色々やり方があるんじゃないかなと期待しちゃう。
ヨーグルティアSの対抗馬的ポジションが狙いかなと思いますが、ちょっと厳しいかな・・・という印象。やっぱりヨーグルティアSは日本人が求めるものをちゃんと押さえて作られてるんだなと改めて思いました。