「毎日ヨーグルト生活」を実現するには、ヨーグルトを作る時に使う『容器』の使い勝手が重要になってきます。
初めてヨーグルトメーカーを選ぶ時は、値段と作れる物に気を取られがち。でも実際にヨーグルトメーカーを買うと、どんなにコスパがよくても、使いやすくないと続かないということが分かってきます。
そこで今回は、容器の使いやすさに注目して、3日坊主にならないヨーグルトメーカーはどれなのか探ってみたいと思います!
比較するのはこの4台
アイリスオーヤマ IYM-012
牛乳パックタイプの「アイリスオーヤマ IYM-012」。ヨーグルトを作る時には牛乳パックが容器代わりになります。また、肉や魚の低温調理や甘酒などの発酵食品を作る時は、付属の専用容器を使います。専用容器の容量は800mlで、透明の目盛付き。
タニカ ヨーグルティアS
「ヨーグルティアS」には専用容器が2つ付属しているので、冷蔵庫にヨーグルトを切らさないようにすることができます。専用容器の最大容量は1,200ml。目盛がはっきりしてて見やすいです。
クビンス
「クビンス」にも2つの専用容器が付属しています。最大容量は2,000mlで他のヨーグルトメーカーの容器と比べても大きいです。1度にたくさん作れるので、普段使いだけでなく、ホームパーティーのデザートとしてヨーグルトを作る場合にも活躍します。透明の目盛付き。
アイリスオーヤマ PYG-15-A
「アイリスオーヤマ PYG-15-A」には、大小あわせて9つの陶器製の専用容器が付属しています。容量は(大)が1,500ml、(小)が150ml。8つの小容器を使えば、半分を牛乳、半分を豆乳にしてそれぞれ違うヨーグルトを作るなんてこともできます。
その1 容器の消毒のしやすさ
ヨーグルトを作る上で避けて通れないのが容器やスプーンの消毒。容器とスプーンを台所用洗剤で洗い、電子レンジもしくは熱湯で消毒していきます。面倒ですが容器消毒をしないと雑菌が繁殖することがあり、ヨーグルトがうまく固まらない原因になります。この作業がどれだけ手軽にできるかは大きなポイントです。
CHECK
アイリスオーヤマ IYM-012
牛乳パックタイプのヨーグルトメーカーは牛乳パックがそのまま容器になるので、容器の消毒は必要ありません。しかし牛乳パックキャップとヨーグルトスプーンの消毒が必要。でも残念ながら、付属のものは電子レンジ消毒不可で、熱湯消毒の必要があります。
小物なのでそれほど大変ではないですが、やはり電子レンジで消毒できるものの方が便利ではあります。
タニカ ヨーグルティアS
ヨーグルティアSは容器もスプーンも電子レンジで消毒できます。
ヨーグルトメーカーを使い始める時は、熱湯消毒の手間くらい軽い物だと思いがちですが、毎日使うとなるとこれが結構負担になるんです。電子レンジを使うのとそうでないのとでは、消毒にかかる時間が全然違ってきます。
スプーンもまとめて消毒できるようにスプーン用の穴があけられてます。細かいポイントなんですが、こういう点がしっかり押さえられてるので一つ一つの作業にストレスが溜まりません。
クビンス
クビンスの容器も電子レンジ消毒出来ます。
ただ残念なのがヨーグルトスプーンが付属してないので自分で用意しないといけない所。ステンレスのヨーグルトスプーンなら、別に熱湯消毒が必要になります。
レンジOKのスプーンなら、電子レンジで容器と一緒に消毒できます。
ちなみに説明書にはスプーンの消毒については一切触れられていません。スプーンくらいなら消毒しなくても問題ないということなんでしょうし、実際新品の種菌を使ってヨーグルトを作る時は、スプーン程度なら消毒しなくても食べれるヨーグルトができることがほとんどです。
ただ、2回目以降植え継した時にヨーグルトの劣化が激しくなります。日持ちするヨーグルトを作りたいのであれば、消毒をしっかりすることをおすすめします。
アイリスオーヤマ PYG-15-A
「アイリスオーヤマ PYG-15-A」は陶器製の容器で、熱湯消毒をする必要があります。スプーンもついてないので、自分で用意し、一緒に消毒するスタイルになります。
8個の小容器の消毒はやはり少し大変です。お湯を容器にかけるのは簡単ですが、その前に台所用洗剤で容器を洗うのが手間です。
そう言いつつ出来たヨーグルトの美味しさに、そこを通り越してまた作りたくなるからすごい。プラスチック製容器で大量に作った物よりも陶器で小分けに作ったヨーグルトの方が美味しく感じるんです。
大容器は1つだけなので、小容器に比べて特に面倒ではありません。
その2 かき混ぜやすさ
次は種菌ヨーグルトと牛乳の「かき混ぜやすさ」について。ヨーグルトのだまが残ったままだと水分が多い分離したヨーグルトが出来たり、ヨーグルトが固まらない場合があります。
牛乳の中にヨーグルトや粉末のだまを残さないようにすることが、上手くヨーグルトを作るコツの1つなので、かき混ぜやすさもとても重要です。
アイリスオーヤマ IYM-012
このように牛乳パック内でかき混ぜるんですが、「アイリスオーヤマ IYM-012」付属のスプーンの長さは約24cmで、牛乳パックと同じくらいの長さしかありません。
このスプーンを付属してくれているのはありがたいんですが、長さ的に楽々かき混ぜられるという感じではないです。手早く作業するためにはもう少しスプーンの長さが必要だと思わせられます。
タニカ ヨーグルティアS
ヨーグルティアSの容器にジャストサイズのスプーンの長さです。画像のようにヨーグルトや牛乳の量を自分のペースで調整してかき混ぜることができるので、牛乳の中にヨーグルトの固まりが残りにくくなります。
クビンス
クビンスも少量でかき混ぜることができるので、ヨーグルティアSと同じくだまが残りにくいです。
アイリスオーヤマ PYG-15-A
「アイリスオーヤマ PYG-15-A」もヨーグルティアSやクビンスと同じくかき混ぜやすいんですが、容器が陶器なので、用意するスプーンの素材には気を使いますよね。ステンレスだと傷つきそうで。
こういう時に付属でスプーンが付いてるヨーグルトメーカーって安心だなと思います。
その3 かき出しやすさ
完成したヨーグルトを器に盛る時や水切りする時の「出しやすさ」をチェック。
アイリスオーヤマ IYM-012
ちょっと見にくいですが、付属のスプーンでは長さ的に牛乳パックの底までかき出すのは苦しいです。スプーンの形的にも底の四隅のヨーグルトを取るのが大変です。
タニカ ヨーグルティアS
ヨーグルティアSは専用容器で口が大きく、付属のスプーンも容器にフィットする形になっているので、簡単に無駄なくヨーグルトをかき出すことができます。
クビンス
クビンスもヨーグルティアSと同じプラスチック製容器で、口も大きいのでかき出しやすいです。
アイリスオーヤマ PYG-15-A
慣れれば問題ないかなという程度ですが、口が狭まってるので、かき出すのに少しコツがいります。
一番使いやすいのはヨーグルティアS
「アイリスオーヤマ PYG-15-A」は値段的が手頃で魅力的ですが、消毒のしやすさやかき混ぜやすさなどの細かな部分の使いやすさで、やはり専用容器タイプに負けてしまう部分があります。
次に専用容器タイプの中でどれが使いやすいかですが、これはやっぱりタニカのヨーグルティアSが使いやすいです。ヨーグルティアSは購入したユーザーの意見が反映された作りになっているそうで、使いやすさが追及されていて不満な点が出ません。付属品のスプーンも容器も使い勝手としては言うこと無しです。