ヨーグルトメーカーってヨーグルトしか作れないのかと思いきや甘酒も作れます。甘酒は人口甘味料も入っていないし栄養満点!
さらに消化吸収を助けたり腸内環境を整えるので、「飲む点滴」や「飲む美容液」と言われます。
ということで、今回は甘酒が作れるヨーグルトメーカーで最高の一台はどれなのか、甘酒を作る工程をピックアップしながら検証していきたいと思います。
ヨーグルトメーカーで甘酒を作る流れ
まず甘酒ってどうやって作るの?
大まかな流れはこんな感じ!
甘酒の作り方
- 容器にご飯と水を入れてかき混ぜる
- そこに米麹を加えてさらにかき混ぜる
- あとはヨーグルトメーカーにセットして待つだけ!
甘酒を作る
実際に作る過程を見ていきます!
はじめに米麹100g、炊き立てのご飯200g、水300mlを準備。
米麹はこういう風に一粒一粒がバラバラになってるバラ麹の他に、板みたいなブロック状になってる物をほぐして使う板麹も使えます。ただ板麹を使う場合、その都度自分でバラさないといけないで、バラ麹を使った方が手間は少ないです。
次に、容器とスプーンを電子レンジで消毒します。甘酒以外でも、専用容器を使って発酵食品を作る場合は毎回この消毒作業が必要です。
消毒が済んだら容器に材料を入れてかき混ぜていきます。まず炊き立てのご飯と水を入れてかき混ぜかき混ぜ。
この後投入する米麹に含まれる酵素が熱に弱いので、先に水でご飯の温度を下げておく必要があるんです。
そこに米麹を投入。
米麹とお米が均等に混ざるようにさらにかき混ぜて下準備は終わり。
容器の蓋を閉めてヨーグルトメーカーにセットします。温度を60度に、タイマーを7時間に設定したらあとは待つだけ!
7時間後には甘酒が完成してます。
甘酒向きのヨーグルトメーカーを選ぶ時はここをチェック
次に、甘酒が作れるヨーグルトメーカーを見分ける上で押さえておきたいポイントを確認していきますね。
容器のタイプ
1つ目が、ヨーグルトメーカーには牛乳パックタイプと専用容器タイプの2種類あるということ。
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専用容器タイプ
専用容器タイプは、甘酒以外に他の発酵食品も作れるものが多いです。もはや調理器具みたいな感じで、充実した機能にプラスして作業のしやすさを重視した大きめの作りになってます。
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牛乳パックタイプ
こっちは牛乳パック一本だけでヨーグルトが作れる、という点が一番の特徴。このタイプは甘酒、発酵食品と言うよりあくまでヨーグルト作りをメインで考えた構造になってます。
甘酒を作るには60度の温度が必要
甘酒を作るには60度で温める必要があるので、その条件を満たすものの中から選ぶことになります。
容器の消毒のしやすさ
甘酒を作る場合、雑菌の繁殖を防ぐために付属の専用容器の消毒は必須!
容器は電子レンジで消毒できる物と熱湯消毒が必要な物の2パターンがあるけど特別な思い入れが無い限り基本的にレンジで消毒できるものがおすすめです。
かき混ぜやすさ
容器に必要な材料を入れてかき混ぜる時に、あんまり口が狭すぎるとかき混ぜにくいし、均等に混ぜるのに時間もかかる。
手軽にささっとかき混ぜられるような容器の作りになってるかどうかもチェックしておくとグッドです。
比較するヨーグルトメーカー4種
今回登場するヨーグルトメーカーは4台。もちろん全部甘酒が作れるヨーグルトメーカーでございます。
ヨーグルティアS
一つ目はタニカのヨーグルティアS。
付属品、機能性、使いやすさと三拍子揃ったいい意味でツッコミようが無い選手です。甘酒、ヨーグルト以外の発酵食品にも対応した専用容器タイプ。
クビンス ヨーグルト&チーズメーカー
納豆容器や大容量のチーズフィルターが付属しており、ある意味ヨーグルティアSよりも発酵食品作りに対する熱意を感じさせるヨーグルトメーカーです。こういう物が付属してる物はなかなか無い。
アイリスオーヤマ PYG-15-A
3つ目は容器が陶器製のPYG-15-A。容器の電子レンジ消毒ができないのは痛手だけど、面白いことに陶器容器で作った甘酒ってプラスチック容器で作ったものより美味しく感じるのですよ。
アイリスオーヤマ IYM-012
牛乳パックタイプでお手頃だけど、専用容器タイプ並みの機能もあって発酵食品も作れますよ、という優等生なヨーグルトメーカー。甘酒を作る時は付属の専用容器を使います。
電子レンジ消毒が要!消毒のしやすさ比較
それでは上で挙げたポイントを押さえながら検証していきます!
ヨーグルティアS
もちろんヨーグルティアSは容器の電子レンジ消毒が可能です。しかもジャストサイズのヨーグルトスプーンが付属してて、これも一緒に消毒できちゃうという便利さ。
さらに見てほしいのが、付属品のスプーンもまとめて消毒できるようにあけられてるこのスプーン用の穴。普通こんな所に穴あけますか(いい意味で)!これがあるから内蓋もずれたりせず、簡単にきっちり消毒できるのです。
付属品にしても、使いやすさ重視の作りにしても、こういう細かい所を丁寧に拾ってるのが素晴らしい。
クビンス ヨーグルト&チーズメーカー
ここで比べたいのがクビンス。ヨーグルティアSと同じで使いやすいですが、スプーンが付属してないです。一緒に電子レンジで消毒したいなら耐熱製のプラスチックやシリコンのスプーンを別に用意しないといけないし、ステンレス製なら別に熱湯消毒が必要になります。
たぶんスプーンくらい用意できるよね?という考え方なんだろうなとは思うけど、ヨーグルティアSの気遣いを知ってしまってると惜しいなと思っちゃう。ヨーグルティアSの何がすごいって、使う側に「困ったな」、とか「これやだな」って一切思わせないのです。
アイリスオーヤマ PYG-15-A
専用容器タイプの中では一番安いです。
だけど容器が陶器製ということで熱湯消毒しないとダメ。レンジ消毒できるものと比べるとどうしても面倒だなと思っちゃいます。陶器製容器は衛生的だけど、プラスチックに比べて扱いに気を付けないといけないのもストレスになる部分。
それからスプーンも付属してないので自分で容器が傷つかないようなプラスチックかシリコンのスプーンを用意することになります。他の専用容器タイプに比べるとちょっとハードル多めですね。
アイリスオーヤマ IYM-012
IYM-012の容器はプラスチック製なんですが電子レンジ消毒不可で熱湯消毒が必要。やっぱりちょっと面倒。付属のスプーンも一緒に消毒します。
容器消毒についてのまとめ
実際ヨーグルトメーカーを使ってるからこそ分かるんだけど、作業を習慣化する時に熱湯消毒ってすごい勢いでやる気を阻んでくるのですよ。
甘酒作りを開始する前に消毒が面倒くさいみたいな。3日坊主街道をひた走りそうになるのを避けれるかどうかは消毒の手軽さにかかってると言ってもよいレベルです。
口の大きさがポイント!かき混ぜやすさ比較
かき混ぜやすさもヨーグルトメーカーによって大分変わります。そんなの変わらないんじゃないの?と思いますよね。でもこれが変わるんです。こういう一個一個の作業の使いやすさが重要です。
ヨーグルティアS
容器が大きめなのでかき混ぜやすいです。スプーンの長さや大きさ、形も絶妙で簡単に材料が均等に行きわたるように混ぜれます。
容器が無色透明なので材料の米麹とお米がちゃんと混ざってるかどうかをチェックできるところもポイント高。
クビンス
写真では分かりにくいんだけどクビンスの容器はヨーグルティアよりもさらに大きいです。ヨーグルティアが容量1.2Lなのに対してクビンスは2Lもある。容器の大きさは十分でかき混ぜやすいです。
アイリスオーヤマ PYG-15-A
PYG-15-Aの容器はかき混ぜにくいです。
容器は大きくていいんだけど、口がすぼまってて思うようにかき混ぜられなかったり、中身も上からしか見ることができないのが不便。
ちょっとPYG-15-Aいいとこ少なくない?って思うかもなんですが、完成品の味は一番いいんですよね・・・。
不思議なんだけど、プラスチックの容器で作るより陶器で作った甘酒の方が美味しいの。お米のふっくら感がちゃんと残ってて上品な甘さに仕上がるんですよ。
何で電子レンジで消毒できないんだ!とか思っちゃうほどで、プラスチック製でもこの味が出せたらいいのにと思って日々奮闘しております。
アイリスオーヤマIYM-012
容器が縦長で口が狭いのと、付属の計量スプーンの形が容器の隅にまでフィットしない形になってるのでかき混ぜにくいです。今回登場するヨーグルトメーカーの中で一番かき混ぜにくい。やっぱりヨーグルト作り向けだと思います。
甘酒作りにはヨーグルティアSがおすすめ
ということで結論ですが、甘酒を作るのにおすすめのヨーグルトメーカーはヨーグルティアSです。
ただ、一般的なヨーグルトメーカーは3,000円前後ですが、ヨーグルティアSは10,000円程度とかなり高め。ですが上でも見てきたように使いやすさがダントツで、普通は面倒になって続かないのを見越した上で、コンスタントに続けていけるように作られてます。
使いやすさ以外にも値段とか、完成した物の味とか、色々判断の基準はありますが、何より使いやすくないと一瞬で使わなくなる。これは本当で、私も最初に買ったアイリスオーヤマ IYM-012がそうでした。せっかく買っても眠ってるだけになるのが一番もったいないです。
使い続けられたら元はとれるし、まずストレスなく続けられる物を選ぶのがベストだと思います。